田舎と都会の教育格差がひどすぎる件を現役塾講師が語る

勉強いろいろ

こんにちは
現役塾講師のしんのすけです

わたしは、わりと田舎のところで塾講師として働いているわけですが、この時期になるとよく思うのです。

田舎の人と都会の人では難関大学に合格する人数がこんなにも違うものかと。。。

同じ人間なのに。

原因は何なのか私なりに考えてみた。

  • 情報格差がひどい
  • 教育のレベルがそもそも低い
  • 塾に行かせない親御さんが多い
  • 集団学習塾より個別学習塾が流行る傾向がある
  • 中学受験をしない子がほとんどなので勉強を始める時期がかなり遅い
  • 学校が塾を利用させない

情報格差がひどい

都会の本屋さんを訪れてびっくりしたことがあります。

何に驚いたのかというと、置いてある本の量です。特に、誰が読むのだろうと気になるような専門書の量には驚かされました。

田舎にもこんなに本が置いてあったら、「大学で何がしたいか?」っていう質問にもラクラク返答ができるだろうに。

参考書コーナーでは赤本の量も何百冊もありました(受験生にとってはありがたい)。

志望大学を決めるときに赤本を見ながらレベルのチェックとかできてすごい便利そうです。

田舎の本屋さんでは赤本も地元周辺大学数冊程度に有名私立大学を少しずつ、参考書や問題集なんて難関大学向けのものなんてほとんど置いていません。

これは、ほんの一例ですが、本屋さんだけでもこれだけ違いが出てしまうのです。

ネットを見ればよいのではと思いますか?

しかし、ネット上の情報だとどれが本当の情報なのか田舎の人には判断できないです。

教育のレベルがそもそも低い

田舎の教育レベルってなんでこんなに低いのだろうと感じることが多いです。

学校の先生の出身大学を生徒たちが知っていたりするので、それを耳にすることもあるのですが、決してその方の出身大学のレベルが低いわけではないのです。

むしろ、高学歴だったりします。

そんな人が教えているのに、なんで、そんなに難関大学に行かせれないの?と疑問になるくらいです。

私の偏見もあるかもしれませんが、生徒を見下す先生方が多いようにも思います。

自分の出身大学(高学歴)を公にして生徒を支配するしかできないのかもしれません。

おそらく、数学に関しては学校より塾で教えている内容のほうが詳しいです(もちろん導入内容の説明の時点での話です)。

また、進路に関しての知識が乏しい先生が担任の先生になると(そんな先生が田舎にはたくさんいる)進路に関してはほとんどが、生徒任せになってきますので、目標大学の設定がめちゃくちゃで、それを塾で修正していたりします。

(それが、かなり大変で、生徒にとっては学校が中心なわけなので、塾のいうことより学校のいうことを優先する生徒に納得させるのが非常に難しいのです。)

コロナ渦では学校ではオンライン授業をやっているところがあるってテレビで言われたりしていましたが、

わたしの地域では、「学校の先生は何をしているんだろう。暇そうだな」ってな感じでしたよ。

塾に行かせない親御さんが多い

田舎では圧倒的に教育に対して投資する親御さんが少ないと思います。

実際、わたしの塾に高校生で初めて塾に通いますみたいな子がかなり多いです。

都会では、難関大学に合格されたお子さんのお母さん同士で、情報が流れたりすると思いますが(どこの塾に入れた?とか)、田舎では地方国公立大学に合格するだけでもすごいって言われるくらいなので、そんな会話が頻繁にあるはずありません。

これは、かなり大きい差です。その情報が頻繁に行きかうことで、塾を利用してみようってなことにもつながると思います。

高校で初めて塾に通うっていう人もいれば、今までくもんに通っていたっていう生徒が塾に来ることもあります。後者はかなり処理能力が高く、教えやすいです。

その処理能力が高いのが少数派になってしまうのが田舎なのかもしれません。

集団学習塾より個別学習塾が流行る傾向がある

これは、まったく関係のないデータなのかもしれませんが、

田舎では、個別学習塾が流行る印象があります。

集団学習と個別学習の向き不向きはあると思いますが、ある程度集団に引っ張られるほうが成績は上がるのではないかと考えています。

集団学習塾では自分のペースで勉強することができない(スピードが早い)といわれることもありますが、実際にはそれがメリットなのでは?と思います。

集団学習と個別学習のメリットデメリットはまた別の記事に書こうと思いますが。

中学受験をしない子がほとんどなので勉強を始める時期がかなり遅い

中学受験をする人がかなりの少数派であるわたしの地域では、高校受験のために初めて勉強をやったっていう人がかなり多いです。

都会では、かなりの人が中学受験を経験するため、中学校の段階で勉強する習慣がある程度ついている子が田舎よりかなり多いです。これは、大学受験では、大きな格差につながります。

中学受験させればいいのではと思いましたか?

させればいいと思うのですが、親御さんは教育に対してそこまで投資をしないとき、

どうしますか?これは、個人がどうこうするレベルを超えています(塾に来てくれた子に勧めるのが限界です)。

中学受験を経験している人としていない人ではかなり思考力に差があるように感じます(経験上)。

難関大学に合格するには、ある程度早い段階で勉強を味わうことが大切だと考えます。

やはり、ここでも都会有利に思えます。

学校が塾を利用させない

これは、地域によると思いますが、学校が塾を利用する生徒を嫌う先生が多いです。

生徒が新しい解き方を身に着けてきたり、点数が大幅に上がれば、先生としてはうれしいはずなのに。

「俺の解き方じゃない!」とかすごく言われたりするようです。

↑このようなことが都会でもありうるのか、私は知りませんが。。

以上のように、難関大学に合格するための環境が整っていないため、生徒たちは自分で何とかしなければならなくなり、合格率もグッと下がってしまっているのではないだろうか。。(つづく)

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