高校数学で統計学(統計的な推測)がはじまるぞ

勉強いろいろ

皆さんこんにちは。

今回は、高校数学がいろいろと変化する中で、今から統計学を勉強しておいた方が良いと思ったので、勉強方法を書いていこうと思います。

これは、今年(2022年)に高校1年生になる生徒さんはもちろん共通テストに導入される確率が高いので勉強しないといけませんが、高校数学を教える先生方の中にも「今まで確率分布を教えたことがない!」という方がいらっしゃると思いますので参考にしてみてください。

はじめに

とりあえずは、統計学の初めは確率になります。

高校生に入って数学Aで「場合の数と確率」という単元でがあるので、生徒の皆さんはしっかりマスターしておかないと、後々苦労することになります。

高校入りたての生徒の皆さんはあまり数学の単元について詳しくないかもしれませんが、

数学Ⅰの「三角比」を理解していないと数学Ⅱの「三角関数」で苦労したり数学Ⅲの「微分積分」などで苦労するのと同じように、

「場合の数と確率」の延長線上に「統計的な推測」という単元がありますので、しっかりとマスターして進みましょう。

確率分布(統計的な推測)は文系生でもよくつかう

勉強方法の前に、この「統計的な推測」つまり今の「確率分布」という単元は、高校では飛ばされてしまう単元ですが、実は、文系の方もこの考え方は持っておいた方が良いとされる「数学」なのです。

文系の方は、アンケートを取ってそれに対して分析を行ったりそこから考察したりといったことをすることもあるのではないかと思います。

そのときに、その標本がどのくらい信頼できるものなのかをしっかり理解したうえでそのデータを扱うのが普通だと思います。

また、勉強以外でもニュースで扱われる「アンケート結果」の標本サイズ(データの量)を見て感じることが「確率分布」を履修する前と後ではかなり違った見え方になるはずです。

こういう調査についてコメントをする方は、私の偏見ではございますが、理系より文系の方が多いのではないでしょうか?

文系こそ必要になる数学だと思います。(もちろん理系でも重要な単元であることには変わりはないですが・・・。)

おススメ勉強法

とりあえず、学校の先生で「確率分布」を十分に教えられる方がいらっしゃる場合には、問題ありません。そのまま、学校で授業を受ければよいでしょう。

今回は、学校の先生が今までに一度も確率分布を教えたことがないという場合です。

学校の先生も高校時代に習っていない単元を生徒に教えないといけないので、勉強する必要があります。ただ、1、2年で教え方が確立するかどうかは微妙です。

数学科卒業でバリバリに統計学を学んでいました!っていう人は別として、大半の方が苦労されるのではないかと思います。

学校や塾の先生の場合

とりあえず、独学がよろしいかと思います。

最近は統計学を基礎から学べる参考書がたくさん出版されていますので、本で勉強が一番良いと思います。オンラインで他のスペシャリストの講義を聞くのも一つの手ではあると思いますが、やはり参考書一冊の情報量には劣ってしまう場合があります。

ですので、教える側としては、参考書などで一通り勉強し、かつ、その周辺知識も固めていくのが良いかと思います。

できれば大学で統計学を学ばれたことがない、または、学んだが忘れてしまったという人は、大学レベルまで少し突っ込んだ内容まで理解しておくと教えやすいと思います。

これは私が教えた経験で思ったことですが、高校の教科書に書かれている内容だけでは、明らかに説明が不足していて、生徒からは鋭い突っ込みが当然入ると思います。(うまくごまかしてもよいかもしれませんが、、、)この時に、「これは大学で習うから」とか言えるくらいにはしておいた方が良いと思います。

生徒の場合

高校数学を教える先生でも、単元によって「教えやすい」「教えにくい」はあります。実際に問題を解くのに苦労する先生はそんなにいないとは思いますが。

ただ、先ほども書いたように、学校の先生が高校時代に履修をしていないものを教えることになるので、物になる(教えられるレベルになる)のには少し時間が必要だと感じます。(現時点で、確率分布をバリバリ教えていらっしゃる先生は別です)

なので、特に2022年に高1に上がる生徒さんに関しても、独学でもよいのではないかと感じます。

もちろん、しっかりと「教科書をみる」「授業を聞く」「問題を解く」のは大事です。

とくに、教科書だけで理解するのはかなり難しいように思います。なので、高校生でも読み進められるような参考書を一冊持っておいた方が良いと感じます。

「統計的な推測」という一つの単元で一つの参考書を買うのは少しためらうことかもしれません。

統計学の参考書がたくさん売られてることを考えると、それだけ需要がある単元(または、学んでおいてほしい単元)であるとも思います。

そして、購入するときに意識するべきことは、「初学者向け」のものを探すことです。

おススメ参考書

もしかしたら、一度本屋さんで「統計学」の本を見てみたという人もいるのではないでしょうか?

実際に本屋さんに行くとわかりますが、かなりの「統計学」の本が並んであります。

どれが良いのか、先生方は読みやすいものを選べばよいでしょうが、高校生が選ぶのはかなり困難なように思います。(「初学者向け」と言われても、どれがそうなの?ってな事になりがち)

ですので、こちら↓にわたくしも購入して、実際に高校生に説明するときにも参考にさせていただいたものを紹介します。

中学レベルからはじめる!やさしくわかる統計学のための数学 [ ノマド・ワークス ]

価格:2,420円
(2022/3/27 03:07時点)
感想(2件)

この参考書は、タイトルの通り中学レベルからスタートをします。もちろん、統計学で必要な確率の考え方から勉強できるような一冊になっています。

確率の単元が完璧な方にとっては最初の方は無駄(復習で見てみるのもよいと思います)になるかもしれませんが、初学者でもかなり読みやすいものになっていると思います。

本の厚さは1.5センチくらいあって結構分厚く感じますが、文字の大きさや余白の取り方、イラストの挿入の仕方などから、かなりサクサク読み進められますのでお勧めです。

さいごに

「統計的な推測」の必修化になってくるだろうと思いますので、これを読んでくれた皆さんは早めの対策をしてみてください。

また、統計学は基礎の部分だけでも十分に面白い(興味深い)内容ですので、興味のある方は誰でも(先生や生徒のみならず誰でも)勉強してみるべきだと思います。

それでは。

コメント

タイトルとURLをコピーしました